「会いたかった、イエスっ!!」

佐藤進はどこにでもいる根暗な高校二年生。

今日からこの私立usagi学園に転校してきました。

しかし誰からも声を掛けてもらえないままお昼休みを迎えたのでした。



はぁ、転校初日から一人でお弁当を食べるなんて。

でも、ここはなんかジメジメしてて落ち着くなぁ。

宮澤賢治の詩集でも朗読しちゃおっかな。
ん〜・・・多分こっちの方に・・・

あ、いたぁ!

ねぇ、あんた転校生でしょっ?
イーハトーヴっ!!
・・・お前、何やってんだ。

あ、あなた達は同じクラスの・・・

おう。
やほー。
二人とも、こんなところで何を・・・

まさか、転校初日で誰ともなじめない僕と一緒に

お弁当を食べようとここまで来てくれたんですねっ!
いや・・・弁当食う場所探してたら

なんかブツブツ声が聞こえたんで

行ってみたらお前がいたんだ。
そういうの、傍から見てると

すごく気持ち悪いからやめた方がいいわよ。
あ、なるほど・・・

ていうか・・・初対面でそんなにズケズケ言わなくても・・・